10世紀イタリア。
オーストリア辺境伯領に、ひとりの神父がたち寄った。
キリストが遺したとされる伝説の『聖血』をめぐる諍いにまきこまれた孤児クリスは、聖都ローマへと向かう。
皇帝やローマ貴族らによる確執は、教皇庁へと身をよせる
クリスを否応なしに巻きこむ。恩人の正体もあきらかとなり、おのれの宿命とむきあう覚悟をきめたクリス。
だが、教皇庁を出奔したそのあと唯一無二の味方を喪ってしまい、失意に暮れるクリスはその行方をくらませてしまう。
神聖ローマ帝国にて、キリスト使徒や教皇庁らが『聖血』をやどしたひとりの少年を歴史の闇幕へと巻きこむ、カトリック・ファンタジー。
※この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは 一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-15 18:53:10
130725文字
会話率:40%