「あなたに私を買って欲しい、とそう言っている。それがそんなにおかしなことか?」長い航海を終えて、馴染みの島の酒場にやってきた船乗りの青年の前に現れたのは、烟るような金の髪と真昼の海のような瞳を持つ少女だった。
彼女は彼の前の席に座り込
むなり「自分を買って欲しい」と言い出す。彼女の真意を知らぬままその瞳に惹き込まれ、一夜を共に過ごしてしまったことで、彼は少女の運命に巻き込まれていく——。
中世風のここではないどこか、おっさん風の船乗りと、自らに課せられた苛酷な運命に抗うクールビューティな、それでもどこかずれたお嬢さんの冒険と恋の物語です。年の差カップル万歳!黒髪無精髭のイケメンよりはおっさん寄り、一途な女の子に振り回されつつやることはきっちりやっちゃうそんな関係萌えに振りきっております(ニッチ!)。
※ いきなりあんなそんな展開なので一応R-18にしていますが、本編はその手の描写は少なめです。直接的な描写があるお話には (*) をつけています(番外編は比較的やりたい放題)。
※ カクヨムにも掲載しています(一部表現が異なります)。
※ 本編全二十話で完結済。後日譚や番外編が時々増えたりします。
※ 本編完結後の後日譚は別途シリーズとして連載、以下にて完結しました※
「海の王と風の娘 〜After storm〜」
https://novel18.syosetu.com/n5973gk/
本編後半では出番が少なかった某陛下が暗躍したり、ユーリの家族がちょろっと顔を出したり、また本編よりほんのりR-18度高めとなっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-14 23:42:41
177493文字
会話率:60%