今世だけじゃなく、前世でも、前前世でも、前前前世でも、前世の記憶を持っていた私。
何度生まれ変わっても決して忘れないと誓った教訓がある。それは――
〝幸せになりすぎないこと〟
今世で幸せになり過ぎると、その分、来世でとても不幸な境遇に見舞わ
れるのだ。
だから幸せも不幸もそこそこに、ほどよく丁度いい人生を歩むように努力してきた。
――なのに、なんで!?
また生まれ変わったら、今度はなんと公爵令嬢になってしまった!
しかも絶世の美女で、実家は金持ち。何このイージーモード!
黙ってたら勝手に幸せまっしぐら。
――冗談じゃない!
来世で地べたを這いつくばるようなことにならないように、私、頑張って不幸を探します!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-24 09:46:03
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