時は『バブル景気』末期の1988年、東京、新宿。その年の4月に18歳で『フォレスト・ミュージックスクール』のボーカル科に入学した室井二千翔《ムロイ ニチカ》はその月の終わり幸田桜《コウダ サクラ》という20歳のキーボード奏者と出会う。その
後、彼女とベースシストの岩崎拓三《イワサキ タクゾウ》を中心とするバンド『フォレスト・モンスター』に二千翔は入り、日本で初めて、ユーロビートを取り入れた楽曲をライヴハウスで行う。それを見た大手芸能プロダクションが『フォレスト・モンスター』獲得に動き出すが、色々な問題を抱えた『フォレスト・モンスター』というバンド自体がデビューを待たずして空中分解してしまう。大手芸能プロダクションは恋人同士だった二千翔と桜の間を強引に引き裂き、お互い別々のユニットでデビューさせる。二千翔は『Tixes』桜は『Noa』というバンドからボーカルデビューする。桜は順調にヒット作を飛ばして行くが、二千翔はなかなかヒットに恵まれず、やっと二千翔がヒットの兆しが見え始めた頃、脳の病気でもう歌うことは愚か、生命の危機を迎えていた。
この作品は『エブリスタ』というサイトで『新宿 Oh!my Love!』として掲載されていたものを大幅に加筆、修正するしたものです。(エブリスタは現在、退会済みです。)また書き直すことになりますが、どうぞ、よろしくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-11 13:57:45
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会話率:38%