精霊王として世界に縛られている俺はその日、召喚術によって俺を呼び出した未熟な術士である半妖精の男を逆に支配して、束の間の自由と安息を得た。
こちらが勝手に利用させてもらっただけだが、流儀として礼はしようか。精霊王を呼び出した、お前の望みは―
―……はい? 何かコイツ、妙な事言ってるぞ?
これは、変わり者の精霊王と変わり者の精霊使いの間で繰り広げられる攻防の物語――って、いやいや、そんな格好いい内容じゃないだろう?
……はい、タイトル詐欺、タイトル詐欺っと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-01 08:11:31
16071文字
会話率:32%