金糸雀の獣人である小鈴は、貴族の愛玩鳥だった。
しかしあるとき、声を嗄らしてしまって、主人から酷い折檻を受ける。歌を歌えない金糸雀は、どれほど美しいかろうと価値がない。小鈴は遊郭に売られ、春をひさぐだけの金糸雀となった。
そんななか、遊郭で
の暮らしと折檻の傷がもとで衰弱していく小鈴を、彼女の名を知る新しいご主人様が買い取ってくださった。
やさしくてすてきなご主人様に溺愛されて、小鈴は幸せな毎日を送るようになる。けれど大好きなご主人様には、彼女に隠していた秘密があって。
不幸な金糸雀の獣人の女の子が、彼女を溺愛するご主人様と出会って、幸せに暮らす話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-19 12:44:02
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会話率:20%