「なぁ、愛《あい》、やらせてくんね?」
幼稚園の頃からのお隣さんで幼馴染みの将生《まさき》が突然言った。
『宿題見せて』
『ゲーム貸して』
『腹減った、なんか作って』
将生が、あれしてこれしてと私に甘えてくるのは、別に珍しくない。
だ
からきっと、私が使っているタブレットでゲームをやらせてとかそんなところだろう。
そう思っていたら。
「やらせてって言ったら、セックスに決まってんだろ」
なんて。
将生がしょっちゅううちに来るのも、仕方ないなぁと思いながらも受け入れていたが、さすがに「やらせて」はないよね。
でも私は──
身体からの関係がいつか変わるかもしれない。
そんなバカな期待をしてしまった。
将生が好きだったから。
彼にそんなつもりは欠片もなかったのに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 15:42:14
46004文字
会話率:35%
髪は伸ばしっぱなし、眉も自然なまま、化粧なんてもってのほか。27歳の のどか は地味に、目立たないようにしていた。結婚の文字も意識する年齢だけど、のどかは恋愛する気になれなくて……。
この作品は、アルファポリスにも掲載しています。
最終更新:2022-08-14 19:22:02
14126文字
会話率:41%
わたしは人食いドラゴン!
人が持ってる魔力というものを糧に生きている、すっごく強い生き物である。
だが、日々腹ペコである。
人間は魔力を持ってはいるものも、霞みたいな量しか持っていないのだ。
魔術師という職業をしている人間はいっ
ぱい持ってはいるものも、あまり人数がいない。食べ過ぎたら色々と問題になるだろう。討伐とかされちゃうかもしれない。
わたしは考えた。
どうすれば問題なく、効率よく魔力を摂取できるのか。
そこで見つけたのが、ひよっこ魔術師が学園から出てきてまず登録する冒険者ギルドに人間として紛れることだ。ひよっこが少し慣れてきた頃なら何人か消えてもあまり問題視されないだろう。
そしてその予想は当たり、すでにここでもう数年も安全に暮らしている。
そんなある日、わたしは一人の魔術師と出会う。
エロシーン→※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-23 14:05:13
9560文字
会話率:36%