ルルディは幼い頃にリュカオンに拾われ、育てられてきた。十六歳の誕生日にリュカオンから「妻にするために育ててきた」と言われて驚くも、自分も密かにそうなることを望んでいたので、夫婦になる事を受け入れた。
しかし、リュカオンは閨を共にした後は
いつも、自分の部屋に戻っていってしまう。これまでも彼の寝室はずっと立ち入り禁止の領域で、ルルディは一度も入ったことがない。
夫婦になっても朝まで一緒にいてくれないリュカオンに、ルルディはだんだんと不満を募らせ、ある夜、ついに禁断のドアを開けてしまう。
暗い部屋の中には、狼の頭をした半人半獣の男がいてーー。
『仙女の恋』シリーズの世界線で、世界が二つに分けられる前の時代の物語です。
ゆるふわ設定です。なんでも許せる方のみ読んでください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 00:00:00
13145文字
会話率:45%