複数・拘束・NTR？ ノクターン・ムーンライト　作者検索

　騎士として働くルーク・ウィンダム警備副隊長は、王命の特別任務で滞在した屋敷の中で、自身と同じように顔を前髪で半分隠した少女を見かけた。執事の慌て方を見るに、彼女を外部の人間から隠したかったのは察した。 　彼女を目撃したのがルークだったのは、運が悪かった。ルークは、魔力量の多いオッドアイ魔術師でもある。魔術を使えることを幼いころからずっと隠し、騎士学校を修了し、表向きは騎士として任務に就いている。このことを知るのは、魔術師の師匠ジョンと王家の一部だけだ。実際には王家からの特別任務を請け負い、魔術師としても仕事をしている。 　見かけた少女を探すために、変身魔術を掛け子犬の姿になると、強烈な甘い匂いがした。嫌いではなく、むしろルークの好きなこの匂いは、二十二年の人生で一度も感じたことがなかった。 　ルークの出した結論は、番だった。魔術師には番がいれば、魔力増強ができるようになる。ルークの感覚と思考が正しければ、彼女も魔力を持つはずだ。隠されているのは、それが原因なのだろうか。 　翌日、再び訪れた彼女の膝の上でルークが見たのは、前髪で隠された漆黒の片目と、顔の半分を覆う魔の紋章だった。伝説級の珍しさで、ほとんど知識がなかったルークは、文献調査のために一度王都に戻ることを決める。そこで師匠のジョンから、次の特別任務が魔の紋章の解放になるという予想と、何をもって紋章を解放するのか、手段を聞いて…？ 　☆ 騎士兼魔術師のルークと、ルークが任務で出会った少女のお話。 物語の後半には、無理矢理の性交渉などありますので、ご注意ください。 こちらは【改稿版】です。旧版「魔の紋章を持つ少女」は検索除外にしてあります。 アルファポリスにも同内容を掲載しています。 折りたたむ>>続きをよむ