「短い間だけど死ぬまで快楽を味わう? それとも、快楽なく永遠に生きる?」
美冬の血を吸い、狭霧は問いを投げた。元の生活にはもう戻れない。死にたくないのは確かだけれど、美冬は狭霧と一緒にいきたいと願ってしまった。
狭霧が吸血鬼になったの
は百年ほど前だった。
美冬を根城へと連れ帰ると、狭霧は百年前にされたことを美冬に施す。
できうる限り永遠に、共に吸血鬼として生きるために。
二話完結の短編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-10 19:04:05
7933文字
会話率:28%