東京都渋谷区道玄坂の横丁奥、昭和の残響が漂う薄暗い路地。古びた看板が軋み、煤けた提灯が揺れる街並みに、木村心療内科クリニックはひっそりと息づく。雑居ビルの階段を上がると、湿った空気と消毒液の匂いが漂う診察室が現れる。ここで、性的な悩みを抱え
る患者たちの深層心理が剥がされる。
心療内科医・木村遼(38歳)は、催眠療法、告白療法、夢分析を駆使し、患者の無意識に侵入、治療の名の下に自身の支配欲を満たす。
聴覚障害者のアシスタント・早苗(24歳)は、タブレットと遼の音声認識ヘッドセットで淡々と記録するが、彼女の無表情な視線はクリニックの異常な空気を鋭く捉え、内面の葛藤を秘める。患者たちの性的衝動と遼の冷徹な命令が交錯するこの診察室は、エロスの迷宮へと堕ちていく。
本連載は、昭和の街角に隠された医師と患者、そして早苗が織りなす、愛と狂気の境界を記録する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 21:29:24
39292文字
会話率:7%
女子高生の時、伊越多佳子は、援助交際をする。
親友の死をきっかけにして、見えなくなった日常。
終着点はいずこか、わからないまま、レールを外れて、生きるために男をあがなう。
そして、妊娠という体の変化に怯え、家族にバレてしまうと……。
最終更新:2020-04-18 10:29:28
2149文字
会話率:20%
本郷家の長男、一夜丸のお話。
神崎彩芽は、幼い頃の発熱により聴覚に障害を持つ。聴覚障害により、人より少し第六感が研ぎ澄まされる。そんな彩芽にはとても大切な幼馴染みの兄妹がいた。兄妹の名は、兄の紫苑と妹の彩菜。その二人に守られ大切にされてい
た彩芽は、彩菜と、彩菜の婚約者である榊龍之介の婚約パーティーで、視線を感じとる。その第六感は凶と出るか、吉と出るか・・・。
※聴覚障害についての内容がございますが、あくまでもストーリー上のフィクションです。事実と異なることもございますので、不快に思われる方は回避願います。手話での会話は『』とさせていただきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-07 08:00:00
39524文字
会話率:28%
軽い聴覚障害を持つ梓が、ある子犬との出会いによって、人とのつながりを作っていくお話です。
※2017/10/18 完結となります。
このような作品にお付き合いくださり、本当に有難う御座います。
最終更新:2017-10-18 04:58:15
19786文字
会話率:21%