篝火の教会を管理している火守り女ミモザは、この世界で唯一火の女神を信仰している修道女だ。大陸全土を支配している五領の王たちがもっとも忌み嫌う神を崇めていたことにより、近年、各地で名を広める『火種』と呼ばれる勇者に目を付けられてしまう。
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―『火種』。
かの五領の王たちに単身で立ち向かう勇者。
彼の目的は寵愛の儀であった。マナと呼ばれる生命力を神に捧げる代わりに、神から恩恵を頂戴する特別な儀式。その儀式において触媒となる修道女は、自分と同じ系統でなければならないという制約がある。その内容は至ってシンプルで、触媒となる修道女に精液(生命力)を注ぐというもの。
ようするに彼は生娘をつかまえて『ヤらせろ』と言ってきたわけだ。
勇者が器量のある大人の男性なら願ってもない話だったが、相手は生意気な年下ときた。
おカタい修道女がオラオラ系の三白眼勇者さまと口喧嘩を重ねながら、あれよあれよという間に骨抜きにされてしまう、そんなお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-06 12:38:39
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