中国古典の『聊斎志異』の「好き好き」の章を脚色。
美女の妾を亡くした朝廷の大官がさらに美しい妾を求めるも、間違えて股間に陽物の付いた美女を迎えてしまう。大官の友人の大富豪が酒に酔ってその美女を譲れと言うが・・・
最終更新:2025-04-16 05:47:01
1876文字
会話率:15%
あらすじ
時は戦後から平成、所は北関東の架空の町「岩原」と東京都内。
岩原の土建会社・岩勝土木の社長の子として生まれた西田慶男は岩勝土木と二度目の妻の実家の梅河組を継ぐも、度重なる過酷な運命に弄ばれ絶望する。その痛手から立ち直ろうと、西田
は強靭な精神を養う厳しい修験道修行に励んで悪の魔人を目指し、修行後には岩原に帰って「岩屋虚空蔵教」を開宗して教祖となる。
西田にとって岩屋虚空蔵教は不正蓄財の道具に過ぎなかったが、たまたま堂守りをさせていた美少年の白川優夫に不思議な力が覚醒し、巨額の金を稼ぐようになった。
性欲旺盛な西田は美少年の白川の艶麗さに魅せられて肉体関係を結び、以来、女性だけでなく男性とのセックスにものめり込むようになる。
岩屋虚空蔵教の繁盛により莫大な金を手にした西田は、都内に各種の変態風俗店を開き、妻で娼婦の蓮子に経営をさせて共にセックス三昧の生活を送り、多くの悪徳を重ねるが、愛人の飯尾理恵に謀殺される。
西田亡き後の岩屋虚空蔵教に関わる者たちは金とセックスに溺れて悪徳と狂気にまみれ、殺し合う。
まとわりつく悪縁は周囲に多くの不幸と死をもたらし際限もなく広がっていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 05:22:37
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会話率:25%