辺境地区騎竜中隊隊長のヴァレリアンには悩みがあった。小柄で女顔、その上士官学校時代は落ちこぼれヴァルと周りからはバカにされてきた。そんな自分がなんの因果か、傭兵ばかりの中隊隊長なのだ。一癖も二癖もある傭兵たちの中で、もっともヴァレリアンの
頭を悩ませているのが、漆黒の撃墜王の二つ名を持つノーランだった。このノーラン、上官に対し態度が悪いだけではなく、とにかく勝手が過ぎる。部下に頭を悩ませる上官と、上官を上官とも思っていない傭兵のお話。
なんちゃってスチームパンク風味の世界観です。
一章、二章は二人の馴れ初め的な話ですので、面倒な方はあらすじだけ目を通していただき、三章から読んでいただいても恐らく問題ないかと思います。
この作品はアルファポリスさんにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-25 09:00:39
183285文字
会話率:44%