夏が終わり、人のいなくなった海岸。そこに建つ一軒の宿。そこで清掃婦として働くことになった美鈴は、ここで未曾有の経験をすることなる。奥の書斎にこもる初老の男、海から押し寄せる霧とともに響く謎の音、霧が出た日に起こる殺人事件。やがて、それは人類
滅亡の危機へと発展していく。男達の尽きることのない欲望、隷従することが日常と化した女。白い砂浜は血に染まり、原野に凌辱の嵐が吹く。そして、地獄が口を開けた時、過去は女の何を呼び起こすのか。
ダークでビターな大人の寓話。
第二章、第三章は、かなり際どい表現があります。暴力凌辱耐性のない方はご注意ください。
===================================================================
全年齢サイト(R15)に掲載されていたものを、移転したものです。
全年齢サイトですでに読んだ方がいれば、全く同じものなので、あらかじめご了承ください。
~2016.12.18初出~折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-23 06:00:00
39447文字
会話率:23%