さる高貴な一族の住む雪の城で、「私」は不義の子として生まれた。
希少な動物であるかのように可愛がられた私は、ある日王の寝室に迷い込む。
そこで私は、同じ少女の裸姿ばかりを描いた肖像画の数々を見てしまう。
正体のわからない衝動で部屋の奥に進ん
だ私は、肖像画の本人と対面する。
彼の君は魔物のように笑い、私をひとめ見てひどく気に入ったようだった…。
神話の入り混じる一族の歴史に飲まれ、私は彼の君が手招く禁忌に堕ちていく。
※苦手なキーワードがある方は注意。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-25 20:38:03
8301文字
会話率:14%