THE DELUDGEシリーズ(本編)の、R18編として書かれている。
和訳だと、大洪水という意味で、これは 聖書の大洪水 であり、下ネタではない。
R18シーンだけ読みたい人は、前書き、あとがきを飛ばしてください。
今回は男女の話ですが
、微妙に同性愛要素もあります。
男と女の視点が交互に挟まります。
男は弱いままで、逆転要素はありません。
ふたなり女性/攻め、男の娘/受け です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-11 19:00:00
42445文字
会話率:21%
僕は死にました。長い闘病生活も虚しく、この世を去ることになりました。たとえずっとベッドの上で、時間の大半をゲームに費やした人生だったとしても、たった一つの後悔以外には、何の未練もありません。
ただ……僕にとって、その未練はどうしても晴ら
したいものでした。
「……ゲームに費やした時間を取り戻したい! その十分の一でもいいから、もっと生きたかった!」
もう少し時間があれば、僕の描いた空想を漫画や小説にできた、僕の……生きた証が残せたというのに、人生は無情にも終了してしまいました。
別にゲーム自体が無益だと考えているわけじゃないです。動けない身体の代わりに、空想上だけでも運動することだってできたのですから。
でも……僕はただゲームをプレイしただけ、漫画や小説を読んでいただけ、じっと画面を観ていただけで、何も生み出してきませんでした。
『――ならば、取引をしませんか?』
薄れゆく意識の中、僕に話し掛けてくる『声』がありました。
(あなたは誰ですか?)
そう問い掛ける僕に、その無機質な『声』はただ、『神でも仏でも悪魔でも、好きに呼んで下さい』と返してきました。
『――あなたを過去へと飛ばします。あなたがゲームで培った『もの』、その全てと共に』
それが最初、どういうことなのかは分かりませんでした。しかしその『声』に、僕は藁にも縋る思いで答えました。
(お願いします……)
と。
『――分かりました。では目的の為に、よろしくお願いいたします』
そして消えゆく意識の中、僕はふと、その『声』に尋ねました。
(ところで……僕は何をすればいいのでしょうか?)
『――あなたに果たして欲しい目的はただ一つ……』
その『声』を最期に、僕は過去へと飛び立ちました。
『――どんな手段を用いても構いません。世界の未来の為に……映画上映中にスマホを点けたら死罪となる法案を、絶対に可決させて下さいっ!』
この時、一生をベッドの上で過ごした僕には……映画館が『未知の施設』から『化け物の巣』という認識に変わりました。
R15版
同時掲載『アルファポリス様』
同時掲載『カクヨム様』
『この物語はフィクションであり、登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在するものとは一切関係ありません。また、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-08 21:00:00
43280文字
会話率:40%
智也は動物園の飼育員。業務命令で同僚の柴崎涼とチームを組み、あるプロジェクトに取り組むことになる。
プロジェクトの成功には担当者二人の結束が鍵になる。しかしコミュ障の智也は全てが完璧な柴崎に気後れしてしまい、うまくチームワークを築くことが
できない。
考えた末に智也は、ある作戦を提案する。
一緒に仕事を進めるうち、柴崎涼の温かい人柄に触れて心を惹かれてゆく智也。自分の殻を破り、コミュ障を克服しようと決意するが、その矢先――
*fujossy転載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-24 05:00:00
40090文字
会話率:50%