その世界では、妖魔という怪物が異世界から進入し、人を食う。それを倒すのが衛士の仕事だ。だが、時に多数の妖魔が襲来することがあり、そんなときは何故か異世界から召還された勇者が現れる。駈郎はそんな風にして呼ばれた。彼は特殊な剣術の使い手だった。
その世界には人に似た野生動物の獣人がいた。獣人は何の役にも立たない存在であり、それ以上に蔑まれる存在だったが、まれにセックスペットとして飼われる場合があった。ナノはそんな風にして小さな村で飼われていた。その様子を見て駈郎はナノを解放し、ナノは行き先もなく、彼に付き従った。こうして妖魔退治に駈郎とお付きの衛士リューシュ、そしてナノのパーティが出来た。ただし、このことは、勇者の地位に一つの瑕疵を作るものとなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-09 18:51:06
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会話率:35%