妖狐・夜呼狐のお話
土神サクヤによって獣の主にされ小體山に留まることになった夜呼狐は、念願だった子狐たちと共に暮らし始める。
夜呼狐はそれで充分だったが、ある日子狐たちが鈴を出すことしか能のない間抜けそうな妖狸を指して「自分たちの母」だ
と言い出す。
子狐たちの勢いに押されるかたちで鈴鳴狸は二匹の母になることを誓うが、それが気にくわない夜呼は鈴鳴に冷たく当たる。
相容れぬ二匹が繰り広げる騒動は山で起こりつつある事件に絡み合う形で広がっていくが……。
さんざ騒いでようやく夫婦になったかと思えば、妖蛇の横やりや新たな事件に大騒ぎ。
諸国に名を轟かせる大妖と、不器用なりに一途な妖狸の物語を、是非ご堪能下さいませ。
【おしらせ】BOOTHにて、夜呼狐登場編「ぼくは神様」、夜呼×鈴鳴狸の物語「ふるべ、ゆらゆら」を取り扱い中です。書き下ろしを含めた極厚の一冊です。
OPHELIA https://ophelia.booth.pm/ #booth_pm折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-24 19:07:19
145876文字
会話率:47%