グレニア王国で第一騎士団・第一小隊の隊長を女だてらに勤めているキャロルは、結婚も恋愛も興味がなく、生涯を国に捧げると思っていたし、周りもそれでよしという空気のはずだった。
ところがある日、父から縁談話が突如舞い込む。
相手は自身の隊の部下
である、四歳年下のルイスだ。両家の家長が決めた事とはいえ、いき遅れをもらうのは可哀想だと思ったキャロルは提案する。
「私から断っておこう。気にするな」
「ちがいます!俺は隊長が好きなんです!お願いですから俺と結婚してください!」
「…………は?」
女性としての自分を諦めているスパダリ系女騎士×追い縋る空回り年下ワンコ騎士の話
・不定期更新
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-12 19:05:03
75293文字
会話率:39%