中学の時の先輩がいるので俺は高校から全寮制の男子校に入った。
両親について海外に行くのが嫌だったのだ。
その判断は正しかった。
集団の中で「いじられキャラ」扱いされることが多かったのに
この学園では誰もそんなことをしない。みんなが優しい。
「お前は自分が殺されかかっているのに気付いてるか」
「またまたせんぱいはいつも大げさです」
「相手は複数だ。おまえは自分で自分の身を守らなければいけねえんだ。わかるな?」
何も気づいてないけれど、先輩が心配しているのでもっとダイエットをしないといけない。
※ある意味、王道総愛され平凡総受け。
(コメディの皮を被った異常者との攻防の記録かもしれない)
▼サイト掲載短編を再構築/不定期連作形式につき完結表示折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-04 20:47:31
9708文字
会話率:15%
20歳の誕生日、尚美はこの異世界ルーキアに落ちてきた。
ルーキアは、人間は存在しない獣人の住む世界。獣人たちと比べて体力にも劣り、魔法も使えない尚美は足手まといにしかなれなかったけれど、自分のできることを見つけ、恋をして結婚し、この世界で生
きていく覚悟を決めた。
その矢先、「今まで楽しかったよ。来シーズン、もし会えたらまた番になろうか」
そう言って去っていった夫。なんと彼は1年ごとにパートナーを選び直す種族だったらしい。
その後、妊娠が発覚。既に夫だった男は旅立ち、1人立派に育て上げることを誓い生まれた最愛の息子。今までの常識が通じない世界で、周囲の助けを借りながら奔走する。
そして訪れた周囲の変化。
多様な種族が混血を繰り返した結果、獣人は強靭な特性や長い寿命を手に入れた反面、生殖能力が落ち滅多に子供が生まれないようになったらしい。そんな獣人にとって、子供を産む女性が最も魅力的に見えるとのこと。
子供を優先しアプローチをスルーする尚美に、虎視眈々と機会を狙う男と、母を渡すまじと阻止する息子。今日も水面下での攻防をよそに、尚美は異世界にて子育てに励む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-29 12:48:04
63179文字
会話率:27%