殺しを生業とする「アリマ」。
いつも通り裏路地での仕事を終えて雑踏へ戻ろうと踵を返した瞬間、カツンと響く音。慌てて音のした方を振り向くと、今は使われていない雑居ビルの非常階段に佇む人影があった。
見られた!!
判った瞬間アリマは走り出して
いた。
逃げたのではない、その人影に向かって非常階段を駆け上がる。
という感じの、ダークな出会いをする二人。少々不思議設定ありの現代劇です。
個人サイトに掲載していたもののリメイクの短編です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-29 04:00:00
16997文字
会話率:16%
比嘉(ひが)は、頭のねじがはずれた人喰い人だ。子ども時代、同級生を手にかけると同時に、己が『蜘蛛』であると自覚した。同じ『蜘蛛』である佐伯に拾われた比嘉は、昼はレンタルDVD屋で働き、夜は殺し屋稼業で『蝶』を狩っては食べる日々を続けていた。
そんなある日、比嘉は辰巳と名乗る男と出会う。映画を通じて仲良くなったふたりだが、辰巳の正体は、『蜘蛛』を苗床にする『蜂』だった――。誰より強い蜘蛛のままでいたい比嘉と、比嘉が自分から離れることを許せない佐伯と、比嘉に認識してほしい辰巳の三竦みの関係を描いた話です。
※バタフライバース(蝶=美しく人を惹きつける人。蜘蛛=蝶を食べて生きる人。蜂=蜘蛛を使って繁殖する人)の設定をお借りしています。ご存じなくても作中で説明がありますので、お楽しみいただけます。
※他サイトにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-07 20:49:30
31819文字
会話率:56%
殺し屋稼業を営んでいたレーヴェン=アドラーだったが、神によって神子として異世界へとトリップさせられてしまう。あげくにその国にいた偽神子の後始末と国のこれから、そして偽神子騒動で憔悴した神官長を頼まれる。案外真面目な俺様殺し屋×美人なのに世間
知らずでド天然な神官長のラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-17 23:25:56
46661文字
会話率:40%