暗殺家系に生まれた兄は、感情を捨て、命令に従って、生きる部品として育った。
愛は弱さ、情は処分対象──それがこの家の常識だ。
だが、ある日拾われてきた弟は、兄に向かって、笑い、泣き、名を呼んでは甘え、縋りつく。
「にいに」と
。
兄は、そんな弟を「弱虫」と呼びながらも、
なぜか目を逸らすように、彼の笑みを「不愉快だ」と切り捨て、教育と称して痛ぶり、かと思えば甘やかし続け──?
『嗚呼。アレは──ただ兄に執着しているだけの幼児性に過ぎない』
『何一つ価値を築けない器に、存在(名)を与えたのが間違いだった』
『兄ってのは呼称じゃなくて標識だろ。甘ったれに『にいに』なんて幼児語で呼ばせて悦に入ってるとか、愛称に情でも乗っけてるつもりか?』
『今さら綺麗事?壊し方にまで理屈つけるなんて、あんた随分と変わったわね──コンラート』
『にぃにっ♡ だめ♡ 大人しくして?』
『俺がとうの昔に切り捨てたものを、
こいつは今もなお、必死に手繰り寄せて、大事そうに抱えているから、
それがどうしようもなく不快で、
それでいて、どうしようもなく
──憧憬した』
『依存・演技性・甘えん坊・人格混濁型』弟攻め
×
『男前・冷淡・否認的執着』兄受け
ダークファンタジー系・共依存・義兄弟 BL
===
【地雷注意】
⚠️【未定IF】兄弟リバ要素あり(教育目的・挿入の有無も未定)
⚠️兄(受け)に過去の不特定多数との性行為あり(教育/任務上・男女・攻受・描写なし)
⚠️弟(攻め)にも兄以外との性行為あり(教育目的・受け・直接的描写なし)
・♡喘ぎ注意(攻めの方が♡多め)
・甘えん坊攻め注意
⚠️義兄弟
【残酷な描写注意】
・暗殺家系につき人殺し・殺人描写あり
・家庭内暴力・非対等関係・洗脳的躾(教育)・道徳破壊描写あり
・倫理観なし(法的・常識の無視)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 02:05:59
8511文字
会話率:29%
主人公の要愛莉(かなめあいり)。彼女は過去のトラウマから男が苦手だった。
そんなごく普通の、平凡な毎日を過ごしていたはずの彼女は突如、知らない場所で目覚めた。
そこはフィリス王国。活気ある王国。しかし、この世界には一つ問題があって……?
「
愛莉、我が国で百人の子を産んで欲しい」
魔法あり、魔物あり、男優勢な何でもありの魔法の世界で……。
男嫌いな彼女は、奮闘して行く事となる。
しかしこの国の男性と接していくうちに……子を産んでいく末——下した彼女の決断は。
※B……BL注意
※18……性行為描写注意
※グ……グロ描写注意
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-03 05:15:35
472731文字
会話率:47%