同じ村に住む娘たちは、恋人にも恵まれ、皆幸せそうだった。結婚をしなければ男女の交わりを許されない村で、主人公は、きっと自分はいつまでも生娘のままだろうと思っていた。ある日、隣の村を襲った盗賊の噂が村に流れ、そして、彼女の村も襲われた。盗賊た
ちの頭領は、生娘ばかりを好んで弄ぶ。ろくでなしの親に見捨てられた主人公は、盗賊にさらわれる。頭領の相手を狂うまでさせられるのだと覚悟した。けれど、自分をさらった盗賊の男は、頭領には渡さず、彼女を組み敷き、真剣な目をして言うのだ。俺が貫く、と。
どこかの世界、どこかの国で、自分を好きになれない娘が、困難を乗り越え、愛に満たされる話です。
*個人サイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-09 06:43:24
51744文字
会話率:28%