「お前様は一国の主と成り得る相を持っておられる」
ある日、怪しげな老師にそう告げられた男は、山深い庵に一人、王のための経典を護っている女の話を聞く。思うところあって、老師の話に乗り庵を訪ねた男だったが、そこにいたのは経典に蝕まれた美しき異形
の仙女であった――。
中華英雄譚風ファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-10 06:00:00
18258文字
会話率:31%
「お前の問いかけは賢人の問いかけが深遠過ぎるそれに似て、凡庸な者には解らぬのだよ」
国土は三つに割れて争う戦乱の世。三つの国の内、益々隆盛さを増す国の王が七番目の妃を側室として迎えるが、山に育った粗暴で愚かな姫だと人々の噂に立っていた。
歴
史ファンタジー風短編。
※2011年執筆したものの改稿版です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-09 14:51:45
4706文字
会話率:34%