――十五年前、当時大陸の覇権を殆ど握っていた大都・バルトロメオが一晩の内に悲劇の海に沈んだ。
それを行ったのは当時この世に召喚された十八代勇者・駿河末続【スルガスエツグ】という青年だった。
どのような理由があってバルトロメオを落とした
のか、今となっては分からないものの確かに言えるのは、彼の場所どころか存命しているかどうかすら現状不明であるという事。
――では今彼は何をしているか。
バルトロメオを壊滅させた後、彼は配下達を引き連れ、人類と魔族が手を取り合って生きている奇跡的極まりない都・ケールの王となっていた。
書類整理に追われながら、彼は毎日を楽しんで生きていた。
しかしそんな彼の下に、一通の文書が届く。
それが彼を再度、戦場へ招く事となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-14 16:32:17
4550文字
会話率:50%