とあるきっかけで義父と関係し、愛するようになったわたし。その義父が末期がんと診断されたことを契機に、子どもを望んだわたしは妊娠し、出産を経て長男を産んだ。
初孫の顔を見てもらうという建前で、度々病院を見舞うわたしは、日々、衰えていく義父
の様子に哀しみと諦めを覚えながらも、ごく普通の息子の嫁を装っていた。
そんなわたしと主人のもとへ義父が急変したという知らせが入り、病院に駆けつけたが亡くなったあとだった。
わたしは秘密を胸に秘めたまま、義父のお通夜の朝を迎えた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-08 08:00:00
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会話率:42%