このお話はムーンで連載している「紡ぐ糸が金色になる秘密」関連作品で、戦利品?シリーズに組み込まれるものです。
「紡ぐ糸が金色になる秘密」の中での大きな設定のネタバレとなる作品です。本編をこれから読む、読みだしたばかり、という皆様は読む際
にはご注意ください。
今まで発表したお話と雰囲気はかなり違います。
暗い笑えないお話になっていると思います。
どうぞキーワードをご確認ください。
連載を読まれていなくともお話内容は大体掴めるとは思います。
ですが連載を読んで頂かないと細々とした部分は分からないのではないかとも思います。
残酷表現のタグは子どもに対する虐待表現があるためです。
題名のピョートル・フィリポヴィチ・ツィオルコフスキーは「紡ぐ糸が金色になる秘密」に財相として登場します。
今回のお話の主役は彼のお母さん、アンナ、そして彼女のそばにいた幻獣、あるいは鵺と呼ばれる化け物です。
●昔々、白き雪の大国という国にアンナという美しい少女がいました。
少女は王への捧げものとして首都にある宮殿にやってきて、寵妃と呼ばれる存在になりました。
魔法使いだったアンナは、この宮殿に閉じ込められていた鵺を救い出し、友だちになります。
時が経ちました。
王朝が滅び、政権が交代しました。不思議な大きな醜い生き物にモコシという名前をつけてくれた少女は、もういません。
明るく楽しい気分になれるお話とはとても言えませんが、お話はお話です。
こんなお話なりに読んでくださった皆様に楽しんでいただけますと嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-10 15:24:42
14311文字
会話率:13%