「シア、ずっと君を探していたんだ。一度きちんと話がしたい」
ある日の午後、伯爵令嬢ローゼは、街中で急に強い力で手首を掴まれた。
赤茶色の髪と、ワインのような赤い目をした男性は、必死にローゼを見つめて乞い願う。しかし、ローゼには何のことかさ
っぱりわからない。
後から店を出てきたイアンは慌ててローゼに駆け寄る。
「私の妻に何か御用でも?」
「つっ、妻……シア、結婚したのか……?」
「手を離していただきたい。それに、彼女はシアという名前ではありませんよ」
これは、半年前に急に姿を消したセフレ(ローゼと似た女性)を探し回っていたイケメン副社長が、やっとの思いでセフレと再会し、全力かつ秒速で、真面目に告白するお話。
※最中の表現はありませんが、大人向けの言葉が出てきますのでR18にしてあります。
※単品でお楽しみいただけますが、「恋に恋する伯爵令嬢が、幼馴染との婚約解消で大人になった件」と同じ世界観かつ半年後の設定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-31 22:14:03
12279文字
会話率:53%