夫と誓いのキスを交わしたその時、
私の子宮には、“兄”の精液が残っていた。
――たった一度だけでいい。
叶わない初恋を、せめて身体に刻みたかった。
それは私の“初体験”で、“最初で最後の真実”だった。
※本編は兄視点/
エピローグのみ妹視点です。
※本作に登場する義兄と義妹は、法律上・血縁上いかなる関係にもない成人同士です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 20:10:00
7263文字
会話率:35%
「お父さん、私のこと、ちょっとだけ…味見してみない?」
結婚式を明日に控えた沙耶が、バスタオル一枚で寝室に現れた。
冗談だと思った。酔っているのかとも思った。――でも、彼女は本気だった。
「大好きだったよ。だから、“その日”までずっと取
っておいたんだ」
“親子”として守ってきた距離。
それを壊す覚悟を持った彼女に、俺は――。
※本作に登場する義父と義娘は、法律上・血縁上いかなる関係にもない成人同士です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 20:51:16
5705文字
会話率:31%