「お前と結婚したのは、国王の愛人にするためだ」
新婚早々、メリザンドは夫のリュシアンから冷たくそう告げられる。
しかも、ただの愛人ではなく、『公式寵姫』になることが既に決まっているらしい。公式寵姫とは、ときに王妃以上の権勢をふるうことを許さ
れる、国家公認の愛人。慣習により、既婚者でなければならない。
そんなの、ついこの間まで平凡な男爵令嬢だったわたしに務まるわけない!
あーあ、密かに憧れていた殿方と結婚できて浮かれていた自分がバカみたい!
でも、国王陛下はわたしを溺愛してくれるみたいなので、遠慮なく王宮へ行かせていただきます!
かくしてメリザンドの華麗なる宮廷生活が始まったが……。
【注意】ヒーローが二人登場します。ヒロインがどちらを選んでも許せる方のみ、お読みください。(ヒロインにとってはハッピーエンドになります)
※恋愛よりも人間ドラマ色の強い作品です。また、史実を元ネタにしたエピソードが多々あります。架空歴史宮廷ドラマとしてお楽しみください。
※「小説家になろう」連載版に成人向け描写を加え、それ以外の箇所もわずかに加筆修正したものです。ストーリーに違いはありません。
※R18相当の描写のあるエピソードには☆マークつけております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 15:52:25
246338文字
会話率:36%