強くて美しすぎるお爺ちゃん。
暴走特急のお母さん。
強欲で腹黒いお父さん。
常にお腹を空かせている7人の弟たち。
石橋を叩かず渡って川に落ちても笑っているタイプの私が生まれ変わったのは、魔王を封印して500年が経った異世界だった。
そも
そも何で私はこの世界に転生したの?
なんて…そんな哲学に浸るより先に、私は家事に育児(弟の飼育)にと追われる毎日。
倒せなかった魔王を封印する聖女を支える巫女、だなんて仕事をやりながら、忙しい毎日を送っていたけれど。
この村で生まれた男女は、成人(16歳)を迎えた翌日に外の世界に旅立って、結婚相手を迎える掟があった。
じゃないと、美し過ぎるお爺ちゃんに片思いして、皆が嫁き遅れるからだよね?
分かります。
あの人が私のお爺ちゃんで本当に良かった!
「イイ男捕まえて絶対に戻って来るからね!」
旅立って戻って来る子供は少なく。
過疎化への危機を迎え始めた村のため。
恐るべし魔王の封印を守るため。
私は今日巫女の卒業をして旅立ちの時を迎えた。
…ハズだったんだけど?
ギョエ?!
私、誘拐されてます?!
ひょえぇぇ?!
ナイアガラ級の滝に飛び込むだなんてウソでしょう?!
ちょ…また死んじゃう!
まだ苦労しかして来てないのにっっっ!!
女神は詐欺師か?!
お爺ちゃん!
助けてぇぇぇぇ!!!
笑いあり。
ちょっとエッチでバイオレンスな異世界転生のラブストーリー(?)です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-14 07:44:02
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会話率:31%