流浪の草木薬師であるセイジは、ある日手負いの子ども狼を拾い、命を救った。
その五日後、セイジの前に一頭の黒の狼が現れる。彼はその肉を食らった者に不死を与えると言われる、人狼族の首領の血族だった。
黒の狼はセイジに感謝し、己の居城へ招待すると
言う。だからセイジはしぶしぶと、狼たちについて行くことにした。住処に着いたら次期首領とやらに会い、すぐに帰る、ただそれだけ。それだけのはずなのになんだか話が違ってきたから、さあ大変。
【KADOKAWAルビー文庫さまより書籍化】
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-11 12:25:11
219802文字
会話率:48%