目覚めたら、剣と魔法のRPGゲーム『ワールド・オブ・ファンタジー(略してWOF)』の主人公ルチルに転生していた。主人公なのに、剣も魔法も使えないルチルのスキルは猛獣使い。ならば、ルチルの相棒であり、俺の推しキャラである美猫のジャスパーに会
いに行こう。待っていてくれ、俺のモフモフちゃん! と、意気揚々と会いに向かったが……そこにいたのは、ゲームに登場しない男だった。え? この男が、俺の相棒なの? あれ、武器は? ん? 職業は、吟遊詩人?? これは、詰んだというやつでは? いやいや、諦めるのはまだ早い! こうなったら、自分の力だけで頑張るしかないっ!!
「行くぞ! そこの荷物を持ってきてくれ」
「頑張る君のために、歌を歌おう」
「歌わなくていい。それよりも、少しくらい荷物を持てよ!」
「足が長く、背も高い。顔も小さく、抜群のスタイルの私だが、楽器より重い物は持てないんだ」
――なにが、楽器より重たい物は持てないだ! 楽器なんか持ってないだろっ! 神様、こいつと俺のモフモフちゃんを交換してくれぇぇえ!!!
◆取り柄が見た目だけの吟遊詩人と、魔法の使えない体力勝負の主人公の物語◆
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 12:19:27
60034文字
会話率:60%
わたくしはある日ひらめいたのです。そうだルース(レッサーパンダ)になろう!と。ルースになればミゲルさまに可愛がって頂けるはず。と、邪な思いを抱いて手に入れた魔法薬。ルースになってミゲルさまの元へ向かったわたくしは散々な目にあうのでした…こん
なはずじゃなかったのに。
『たぶんついていたようです。わたし』の、悪役令嬢イゾルデ編です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-30 21:13:58
123837文字
会話率:56%