猫の世界じゃ体が大きくて喧嘩が強くて、鼠や魚をたくさん捕れる方が偉いんだ。そう考えている車屋の黒(黒猫)は、隣家にすみついた子猫にそれを思い知らせたかった。でもどうしたらいいかはわからなかった。原作中、夏目漱石にひどい仕打ち(笑)をされて
うち捨てられていた車屋の「黒」をひろってきて、幸せにしてやろうという企画です。
注1;原作未読でもご理解いただけるようにしたつもりです。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/789_14547.html
『吾輩は猫である』 夏目漱石(青空文庫)
注2;R18描写のある回には題名に☆をつけています。
注3;最終話に、挿絵として猫の写真を入れました。ご覧になりたくない方は、非表示にする設定など活用して、楽しく読んでいただければありがたく存じます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-25 20:00:00
13771文字
会話率:16%
櫻癡、それは愚かな桜の舞い散る様の事である。東京・千駄木の御殿に住まう15歳の兄、惣一郎と13歳の妹、雪は互いに犯しあい、傷つけ合い、そして愛し合う仲。罪の意識と快楽への欲求との間で板挟みになりながら、二人は確実な破滅へと、そして真の融合へ
と突き進んでゆく。愚かな桜の様に美しく、儚く、そして愚鈍に死んでゆく兄妹の冒険。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-15 19:00:00
14135文字
会話率:71%