孤児であるエリスとノアは同じ家で姉弟のように育てられた。彼の持つ不思議なペンダントにエリスは疑問を抱くものの、彼が話さないならばと特に気にも留めず成長する。
十八歳を迎え恋人同士になった二人は薬師となり、村に治療院を作るという目標へ向か
って着実に歩んでいるかのように見えた。しかし未来を約束し合い初めて身体を重ね合った翌朝。とある出来事をきっかけに呆気なく幸せな生活は終わってしまう。
三年後、エリスはフェリクスとの結婚を決める。双方の利害一致による愛のない結婚も全ては夢を叶える為と自らに言い聞かせ、在るべき場所へと戻り、多忙な日々を過ごしているであろうノアの幸せを願いながら。ところがそんなエリスの前にノアが現れて――?
頭では理解しつつも幼馴染みを忘れられない村娘と、重たすぎる愛を拗らせた呪われた第三王子と、性悪な悪魔のお話。
本編43話完結済。~50話(拍手SS等)
(題字後の★/☆は性描写有)個人サイト等にも載せています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-26 18:00:00
217661文字
会話率:42%
自分の誘いを断る女などいないと男は思っていた、だから彼女に申し込んだのだ。
だが、女には婚約者がいた、しかも意味不明な事をいう、自分の婚約者とセックスしてください、男同士で、一体何を言っているのか。
だが、これらは全て虚構の、いや、男にと
っては信じられない現実だった。
そして女に取っては最良の恋愛だ。
ハーメルンにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-04 19:31:27
2502文字
会話率:39%
ある日、明るく活発な双子の兄とは正反対、彼女にも簡単にフラれるような地味眼鏡男子の伊吹は酔っ払い、双子の兄のフリをした。酔い潰れ、翌日、目を覚ますと、なぜか自分の好きなロックバンドのギタリスト、真澄と一緒のベッドで眠っている。突然起きた天変
地異はそれだけで終わったように思えたけれど。
数日後、伊吹は真澄の口から思いもよらないことを言われる。
「歌を、うたってみないか?」
けれど、伊吹は自分が兄のフリをしていることを、まだ、言えずにいた。
――彼の声は低いのに優しくて、指先は硬く不思議な感触で、全ては夢のようにしか感じられなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-21 10:00:00
158555文字
会話率:54%