13歳になった王太子ハロルドは、隣国の王女との婚約が決まった。
彼女が嫁いでくるまでに女性との経験を積み、初夜での振る舞いを身につけなくてはならない。
まだ経験のないハロルドの相手をするために選ばれたのは、クレアという女性。
王宮の侍女
だったクレアに対し、ハロルドは密かな恋心を抱いていた。
憧れの女性と一夜を共にできるのは嬉しいことでもあったが、同時に複雑な心境でもあった。
何故なら彼女は既に兄ロジャーの元へ嫁いでおり、しかも仲の良い夫婦としても王宮内でも有名だったからだ。
◆月見酒の集い様主催『ひとつ屋根の下企画』参加作品です。
◆この作品から5年後の話を中編で書きました。
主な視点はハロルドの妻、マリッサです。他にハロルドとクレアも登場します。
よろしければ合わせて見ていただけますと嬉しいです。
「王太子は兄の妻に恋をして、王太子妃は夫からの愛をこいねがう」
https://novel18.syosetu.com/n9918hw/
◆中編と合わせて1作品にしたものをアルファポリスにも掲載し始めました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-25 12:23:35
9885文字
会話率:40%