サークルの飲み会。
軽口と笑顔で誰からも好かれる神楽秋人に、僕――冬城理央は、つい目を奪われていた。
中性的で優しげなのに、時折見せる男らしい手の動き、低い声、近すぎる距離感。
「僕なんかが好きになるわけない」と思ってたのに、酔いとともに神
楽さんの部屋に連れていかれて……
「そうやって、一人で考え込むの。やめな?」
甘くて、ずるい。
でも優しいからこそ、断れない。
「キス、してみる?」
ただそれだけの言葉に、身体も心も奪われていく。
優しく撫でられるだけで、僕は何も考えられなくなって、気づけば「もっと……」と願ってしまうようになっていた。
これは、“甘やかし”という名の支配に、僕が溺れていく話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 19:10:00
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