山都国際総合大学陸上部は夏合宿の帰り、バスで移動していた。その途中、山越えの道で事故に巻き込まれ、バスは谷底に転落。将来ある大学生達は絶望と思われていた。
が。事故の衝撃から目を覚まし、なんとか集まった七人。マネージャー、短距離、中距離、
総合、ハンマー投げ、棒高跳び、コーチ兼シニアの各選手達。
それ以外もいたはずだが、今そこにいるのはこれだけだった。
体力に勝る体育会系だけに、ほぼ全員ぴんぴんとしていたが、ひとまず崖を上がることに専念する。上がりきった先には……見たことのない光景が広がっていた。
そびえ立つ古城。三つの月。日本には……地球にはあり得ない景色。
ひとまず、とにかく腹減った、と。いかにも体育会系な意見がまとまり、その古城へと入っていく。
もちろん……彼らは知る由もない。
その古城がニンゲン様絶対服従!教の牝モンスター達の牢獄であったことなど……。
城を行く内、一人、また一人とつかまっていく。
力ある者もあえなくあっけなくさらわれていく……最後に残ったのは非力なマネージャー。
闇に怯え、物陰に隠れ、それでもぼくがみんなを助けなきゃ!と健気に決心し、じりじりと進んでいく。
何故か嬉しげな歓声があちこちで聞こえたような気がしたけど……きっと何かの間違いだろう。
こんな恐ろしげな城でモンスターに襲われて……心が乱れているんだきっと。
アイドルコンサートで力の限り叫ぶ女の子の声みたいのが聞こえるはずが無い。幻聴だ。
最後まで残ったマネージャーがおそるおそる辿り着いた城の深奥には……男の妄想を練り固めたような肢体を誇るサキュバス三姉妹が待ち構えていた……。
「ああっ……来て下さいましたのね……ニンゲン様ぁっ……この世で在りうる限りの……性の悦楽を……魔の淫戯の限りを……ご奉仕させていただきますわっ……うふふふっ……」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 12:30:51
268284文字
会話率:18%
一人語りえろチャレンジ!超個人的キャンペーン(笑)その一
pixivノベルにも載せる予定。
最終更新:2022-02-04 04:57:42
10513文字
会話率:0%