エロディア大陸の大半を領有する神聖デミス帝国。
その帝国の大貴族である公爵家の三男、アレン・フォン・エルディスは「素顔を見た女性を無条件で虜にするが、素顔を見た同性からは生理的なレベルで極度に嫌われる」という呪われたギフト『寵愛の天秤
』のせいで、彼は父親や兄たちから忌み嫌われ、屋敷の片隅にある別宅で仮面を着けて幽閉同然の暮らしを送っていた。
そんな彼の唯一の心の支えは、幼い頃から乳母として、そして現在は唯一の世話係のメイドとして献身的に仕えてくれるリリアナだけだった。
そのリリアナが行ってくれた筆おろしの最中、前世の記憶を取り戻し、ここがゲームの世界であり、自分が悪役として倒されるラスボス皇帝であり、リリアナが人間界に潜入した高位魔族のサキュバスクィーンだということも思い出した。
同時にこのままでは自らも最愛のメイドもゲームシナリオに沿って破滅してしまうことに気付く。
アレンは運命の抗うため、破滅の引き金となる「公爵家乗っ取り事件」を阻止し、自らが追放されることでシナリオ改変の計画を立てた。
計画は成功し、アレンたちは公爵家から勘当されるだけで済み、魔物が跋扈する極寒の辺境へと追放処分にされる。
全てはリリアナを守るための、計算通りの追放劇だった。
こうして、嫌われ者の悪役令息と、彼に心酔するサキュバスメイドとの誰にも邪魔されない辺境での新たな生活が始まる。
これは、やがて危険領域と呼ばれた地域に楽園国家を築き上げ、歴史に『仮面王』の名を刻むことになる男の始まりの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 19:00:00
71975文字
会話率:39%
時は先の大陸統一戦争から、200年ほど経った時代。
アルサーム王国の第11代目の国王、エルド11世は、国号をアルサーム帝国と改め、その初代皇帝となるが、なんと王妃のサトによって、殺害されてしまう。
そのあとを継いで皇帝となったのが、元は東京
都内の学校に通っていた、冴えない中高生、玲音晴人(れおん・はると)として過ごし、こちらの世界に転生してきた、レオンハルト将軍だった。
やがて、レオンハルト1世として即位したわけだが、ある戦いで遠征先にいる間に、アルサーム帝国の王都が、ゲオルギア帝国によって、乗っ取られてしまうのだった…。
レオンハルト1世はその後、王都を奪還するため、また、ゲオルギア帝国を倒すための戦いを始めることになるのだった…。
この物語はフィクションであり、実在の個人、団体などとは関係ありません。
また、作中には、セクハラやわいせつ、女性蔑視(べっし)とも受け取れるような表現などもあり、作中の登場人物たちがそのようなセリフを発することもありますが、全てこの小説の中だけのフィクションの話です。
それでも苦手だという方にはオススメできかねますので、あらかじめご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-10 00:11:02
108499文字
会話率:27%
妄想癖のある高校生、宇宙(そら)は、隣に住む美人三姉妹と共に、宇宙の悪徳奴隷商人「ペニス星人」に拉致される。宇宙船で謎の美女、エーテルと知り合った宇宙は、妄想を実体化する装置『リアルライザー』を奪って宇宙船を乗っ取り、ペニス星人達との戦いの
幕が切って落とされた。大宇宙を舞台にした、SFスペースアドベンチャーが、今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-10-23 00:01:57
11185文字
会話率:45%