「……名前で呼んではくれないのかい、フィーナ?」
「……んっ。カリム、さま……」
テオは知らない。
避けることのできぬ、初めての夜があったことを。
幼い頃に夢見た地で、小さな蕾が花開いたことを。
信じていた人の手で、秘められた痴態が暴かれ
たことを。
待ち望んだ再会の日に、むごい仕打ちが待っていることを。
思い遣りと献身が同情を生み、同情は共感を育み、共感は受容に変わって、ついに二人は背徳の道へと足を踏み入れる。
※本編のIFエンドは別の小説として投稿しています。
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※あらすじ
思わぬ縁から第二王子カリムとその婚約者リナリスの知遇を得て、婚姻の指環を制作したテオは、幼馴染みのフィーナと共にカリムらと交流を重ねるうち、主従の枠を越えた親愛の情で結ばれていく。
だが、平穏な日々は唐突に終わりを告げ、将来を誓い合ったテオとフィーナの関係にも暗雲が漂いはじめた。
婚姻の儀式を目前にしてリナリスが深い眠りの病に倒れたのだ。
宗主国で執り行われる婚姻の儀式は諸国平穏の根幹であり、わずかな遅滞もひとつの不備も許されない。
一時の混乱を凌ぐために国王が下した決断は、フィーナがリナリスの身代わりとなってカリムと共に宗主国へ旅立つことだった。
疑いの目を向けられぬために、遠い異国で偽りの夫婦を演じ続けるカリムとフィーナ。
伝令役に選ばれて束の間の逢瀬を許されたテオ。
病に倒れたリナリスさえも、やがて理不尽な凶事に巻き込まれていく。
※主人公視点のみを追いかけたい場合は、各話サブタイトルの視点表記に【テオ】が含まれている
お話をご覧ください。
(登場人物の人となりをご理解頂くため、序章だけは全話ご覧になることを推奨します)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-18 20:04:41
321888文字
会話率:41%
11/6 夜8時で閑話を予約投稿いたしました。
※この後は1ヶ月を目処にお休みします~
学園都市《ランフィズリア》、広大な敷地を持つ学園の片隅、薬学科に在籍する森の賢人エルフを祖にもつラフィリア・レントゥーア教授は薬学科の妖精と評され絹の
ような銀糸の髪と藍玉《アクアマリン》の瞳をもつ麗人。しかしてその本性はビッチエロフ(♂)。愛人関係の相手も多いが一晩の相手もどんとこい!エロフがひたすらエロしてるお話です。薬学の探求はしてません。ひたすらエロと快楽に探求に明け暮れます。
異世界、転生なし、BL。ブジー、浣腸、複数人プレイ、なんでもあり。エロフのタチシーン等もあるかも?
普段は三人称ですがエロシーンは一人称、サブタイトルに視点表示してます。ハートマークのアホ喘ぎ。マゾっ気があるのでスパンキングは日常です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-06 20:00:00
67035文字
会話率:49%