功名心の権化、半身が名誉欲に取り憑かれた女武神と揶揄されるリアンノン・アンドラステは国のはじっこから出て来たと思ったらその類稀な才能であっという間に王室騎士団長へと登り詰めた。
一代で地位と名誉を手に入れて、歴史に名を残すことは間違いな
し!なんだけど──
…………だったらもう、辞めても良っか……?
お年頃のリアンノンはあっさりと退職を決意することに。ところが辞表を提出しに行った先、いつも一歩離れたところにいて、穏やかだった上司・王太子イザヤの様子がなんかおかしい。
「リアンノン・アンドラステが実家に帰って結婚だと? 馬鹿馬鹿しい、もう少し我が身を顧みるのだな」
イザヤはリアンノンの辞表を燃やしてしまい、辞めたい閣下と絶対に辞めさせたくない殿下は揉めに揉めつつ急激に距離を縮めて行くことに
野心を果たした女騎士×女たらしな初恋拗らせ王子様
五万字程度の中編予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 20:15:12
8336文字
会話率:33%