幼い頃火事にあった私・リラは下町の孤児院に引き取られた。八歳のときに貴族の「王子様」を大型犬から助けると、求婚され約束のしるしにブローチを渡される。
だが十年たっても、王子様は現れない。私のことなど忘れてしまったのだろうか? 同じ孤児院で暮
らすファビアンは優しくて頼りがいがあるけれど、私は幼い頃の約束が忘れられなくてブローチを手放せない。ファビアンの忠告を聞いて自力で王子様を探そうとするけれど……!?
【R15までの描写には☆印、R18描写は★印を付けています】 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-20 13:37:33
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