昔、子役をしていたマグダレナは、今では地味な格好をし、博士論文を書いている。一方、双子の姉のアンナマリアは相変わらず華やかな世界に身を置き、売れない女優をしていた。そのアンナマリアから強引に誘われ、マグダレナは仮装パーティーに参加する。そこ
で出会った男性に惹かれ、一夜を共にしてしまった。その男性は、大富豪で伯爵のヴィンセント。一夜を共にした女性を捜していた彼に双子の二人は会うのだが、そのときアンナマリアが相手は自分だと言い張るのだった。脅され、入れ替わりを承諾したマグダレナ。そして、それに気づきながらも二人の様子を探るヴィンセント。仮面をつけた彼らの「劇」が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-13 21:30:00
103605文字
会話率:46%
ロンドンに住むファティマは看護師で、大富豪の老人が療養のためにイギリスに滞在している間、その付き添い看護をしている。見舞いに来る孫のタリク、甥のラシードという青年たちと出会い、タリクには親愛を、ラシードには反発を覚える。そのうちに、たった一
人の身内である母がガンで亡くなり、葬儀の後、ファティマはタリクから「我が家、ムアディ家の花嫁になってくれないか」と言われ、恋したと思ったファティマは承諾し、彼の叔父の養女となって、その故国カルデア王国へ赴く。そこで親族を紹介され、タリクの妹のイファットと仲良くなった。しかし二人だけになったとき、イファットは驚くべきことを告げる。「あなたは、だまされて売られていくのよ」と。イファットは結婚式のあとに逃がしてくれると約束してくれた。そして「贖いの花嫁」として結婚した相手はなんと、ロンドンで出会ったラシード。彼も知らなかったようで、白い結婚を申し出てくれるが、事情を知らない義母がファティマに敵意を向け、前妻の存在を語る。そのときファティマは、ラシードに対する自分の気持ちに戸惑うのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 20:00:00
126065文字
会話率:44%
行方不明となった姉を捜しにイギリスから砂漠の国カルデアへやってきたリリーは、下町でタリクという青年と知り合う。反発しながらもひかれあった二人は、『旅人の結婚』という一時的な婚姻を結ぶ。しかし、次期シークであるタリクに反対する勢力がリリーをさ
らい、彼女を取り戻したタリクだが、生まれ育った環境の違いから、正式な結婚は出来ないとリリーに告げられ、一度は引くのだが、すべての問題を解決して、リリーを迎えにいくのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-08 20:00:00
106672文字
会話率:47%