エリアスは悩んでいた。自分がお仕えする皇帝陛下に第二子が誕生したのだが、さて、その御子様の出産祝いに何を贈ればいいのかと。なまじ第一子のときに失敗したばかりに、大変慎重になっていた。
悩んだ末に彼は郵便係のミルヴァに相談する。女性のミルヴァ
なら、きっと気の利いたものを知っていると考えたのだ。
そうしてエリアスは、ミルヴァと出産祝いを探し、それを献上する。今度は合格点であった。
目下の最重要懸案を乗り切ったエリアスは、ここで気がついた。この功績はミルヴァあってのこと、彼女には是非とも礼をしなければ!
そうしてエリアスはミルヴァに食事をご馳走することになったのだが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-22 04:00:00
4260文字
会話率:21%
ある皇帝と、その第三補佐官の、ある外遊の一日。
全四話、毎日投稿です。
*『皇帝陛下と濡れ羽色の娘』の番外編になります。
“ここまでのお話”のようなガイドはありません。本作品単独では理解が困難な不親切仕様となっております、ご注意ください。
最終更新:2019-12-24 04:00:00
25156文字
会話率:26%