エリアスは悩んでいた。自分がお仕えする皇帝陛下に第二子が誕生したのだが、さて、その御子様の出産祝いに何を贈ればいいのかと。なまじ第一子のときに失敗したばかりに、大変慎重になっていた。
悩んだ末に彼は郵便係のミルヴァに相談する。女性のミルヴァ
なら、きっと気の利いたものを知っていると考えたのだ。
そうしてエリアスは、ミルヴァと出産祝いを探し、それを献上する。今度は合格点であった。
目下の最重要懸案を乗り切ったエリアスは、ここで気がついた。この功績はミルヴァあってのこと、彼女には是非とも礼をしなければ!
そうしてエリアスはミルヴァに食事をご馳走することになったのだが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-22 04:00:00
4260文字
会話率:21%
ある皇帝と、その第三補佐官の、ある外遊の一日。
全四話、毎日投稿です。
*『皇帝陛下と濡れ羽色の娘』の番外編になります。
“ここまでのお話”のようなガイドはありません。本作品単独では理解が困難な不親切仕様となっております、ご注意ください。
最終更新:2019-12-24 04:00:00
25156文字
会話率:26%
元伯爵令嬢のカサンドラは、伯爵位を返爵して平民になり学校教師として身を立てている。返爵したのは社交界デヴュー前のことだったので、特に騒がれることもなく、平穏な日常生活を送っていた。
最近のお気に入りは、学校敷地近くの山遊びだ。学校の喧騒を離
れ、高台からの眺めを愛でながら気ままで自由な時間を楽しんでいた。
そんなある日、お気に入りの特等席に、行き倒れの旅人がいた。放っておくわけにもいかず、親切心で昼食を分けてあげたのだが……
カサンドラは知らなかった、その眠っていた旅人が、執務を抜け出してきた自国の若き皇帝陛下であることを……
*アマゾナイトノベルズ様にて電子書籍化*
2019/1/31配信開始、イラストは、久郎 先生です♪
*2019/12 続編 ~皇帝陛下と第三補佐官と紺碧の湖~を投稿しました。
別連載の形となります。シリーズカテゴリーからどうぞ♪折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-10 04:00:00
244025文字
会話率:32%