どんなに不幸にしても、どれだけ不幸になっても、誰にも渡したくないと思った。
十六歳の誕生日を控えた王女アリシアは、父王から異母兄である王太子オズバートとの婚姻を命じられた。兄妹で婚姻などできるはずがないと、アリシアは戸惑い拒絶する。アリシア
にとって、オズバートはそっけなくも優しい兄だった。妹である自分との婚姻をあっさりと受け入れる兄が理解できず、アリシアは思い悩む。彼は何を考えているのか。自分を妹と思ってくれてはいなかったのだろうか。/
視覚障害を卑下する描写がありますが貶める意図は全くございません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-23 05:00:00
14176文字
会話率:31%
こんなことになるのなら、愛しているときちんと伝えておけばよかった。
/黒髪の王妹エトナが世話を任された捕虜は、敵国である隣国の王太子、ローランだった。絹の糸に太陽の光の輝きを孕ませたような金髪、奥に焔を宿したような蒼い眼、敵意剥き出しの眼差
し。彼は美しい獣であり、そしてエトナの愛玩動物(ペット)だった。
/女性優位っぽかったり男性優位だったり無理やりみたいなものがあったりするのでご注意ください。流血表現もあります。登場人物大体歪んでます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-26 17:00:00
82643文字
会話率:18%