ある日、自宅に帰ると見慣れない小型ゲーム機が置かれていた。
なんとなく手にしたそれは、ちょっとレトロなありふれたRPG。
私――タチモリ ヒナノは勇者となって魔法と剣を駆使し、掛け替えのない仲間とともに見事魔王を打ち倒した。
世界に
は平穏が訪れ、私は救世主となったのであった。
というのは、もちろんゲームの話。
気が付くと私は、見知らぬ部屋にいた。
いや、よく見るとどこかで見たかもしれない。
――先程まで熱中していたゲームの中で。
ここはどういうわけか、魔王軍・四天王の城だった。
きっとこれは夢に違いない。
これからの展開も知っているし、折角だし別のルートを体験してみよう。とやんちゃにトラップをカウンターしてみたら、現れた四天王は意外とイケメンでやさしくて。
なんと私はただの人間だと言うのに、かつて魔族と婚姻を交わした神〈夜霧の花嫁(シルヴィア)〉の生まれ変わりだと四天王たちに気に入られ、ファンタジー世界に巻き込まれていく。
争いを求めるという魔族と、その魔族に立ち向かう英雄たち。
双方は必ず戦うことになるのだろうか。
――きっとルートは、それだけじゃない。
※よくある勇者が魔王を倒す王道のレトロゲームにトリップします。
※魔王軍での逆ハーレム。無理矢理あまあま恋愛。
※R18には、「◆」を記載します。
★アルファポリスでも同時連載中です★
http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/142043569/
【更新報告用twitter】
https://twitter.com/osakaichika_nvl折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-02 00:47:11
461922文字
会話率:28%