自他共に認める気弱な大学生・水田茉莉絵(みずたまりえ)は、今日も今日とて飲み屋でサークルの先輩に絡まれていた。そんな中、そこで働く調理員・石田亮二(いしだりょうじ)と再会する。彼は、かつて少女時代の初恋の人で、唯一身体を許した相手だった。
「全員、悪人」かと言われたらそうでもなく、かといって「全員、善人」とも言えない、中途半端な人間たちの恋愛模様が主な話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-14 18:00:00
17630文字
会話率:43%
箱根湯本は新宿から2時間ほどで到着する温泉地として今も昔も人気がある。
黒澤理雄と坪井京子は、昭和56年の年越しを箱根の旅館で迎えることにした。年末年始の箱根といえば、なんと言っても年始の箱根駅伝で、関係者や応援に駆けつけた愛好家でどこ
の宿も満室となるが、2人は沿道からは離れた場所にある閑静でやや値段のはる旅館に宿をとっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-04 10:54:10
8657文字
会話率:40%
「意地悪しないでください! 私もうダメなんです。お、おしっこ、もれそうなんです」
昭和55年。世の中にはインターネットはまだ普及しておらず、だからもちろんsnsもなかった。極めて希少な情報は紙の媒体を通して広まったし、その情報を手に
するためには、双方ともにそれなりのリスクがあった。正しく言えばリスクを冒してでも手に入れることができたのはほんの一握りで、ほとんどの場合、こんなことがあればいいなと妄想して終わった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-23 13:15:27
13753文字
会話率:26%
その日の早朝、小倉由美は、H学院にとって最寄りの駅となる、それでもH学院からバスで40分ほど山道を下った先にあるローカル線の小さな駅の駅前にいた。
小倉由美は駅舎には入らず、じっと道を見ていた。
白い飾り気のないブラウスに、薄い青のジ
ーンズ。かかとの低いパンプス。小さな革鞄を手にしている。フォーマルな姿でもないし、かといってカジュアルでもない。
右足の前に左足を出して、両の足をねじるような姿勢でじっと立っていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-25 15:42:41
13249文字
会話率:36%
趣味は料理。特技は裁縫。動物と幼児が大好きです。そんな普通の男子高校生が、水溜まりから異世界に落っこちる話。
◎ハロウィン小説は「みずたまり模様」に移動しました。
最終更新:2013-11-17 17:16:50
13432文字
会話率:15%
みずたまり落っこちたの小ネタ、季節ネタ、番外等です。
最終更新:2013-11-01 00:00:00
3122文字
会話率:49%