前世の記憶を持って古来日本のような異世界―――那国に生まれ変わった義高。男の多情が許される世界に、最初こそ、やっほうー!っとなっていたものの、そんなご都合世界などない。思うようには進まず、それどころか早々に落ちこぼれ、信じられない事態にまで
陥った。自棄になった義高は周りから変人扱いされ、早々に転生人生を詰む。それならば、可愛い妹―――撫子の幸せのために生きようと心に誓った。
年頃になった撫子の元へは入内の話が持ち上がる。皇家は権威が失墜していて、帝は権力を奪った摂生の傀儡状態。既に(押し付けられた微妙過ぎる)二人の妃がいたが、心から愛する女性と結ばれたい、ささやかな幸せを味わいたいと願っていた。そして帝は撫子に恋に落ちる。そしてまた、弟である帝に複雑な思いを持つ兄―――敦盛も、撫子に想いを寄せ始め……。
三人の恋模様に、まったく役に立たない前世の記憶を持ったダメダメ兄ちゃんが、迷走、奔走、空回りする話。
東洋風異世界ですが、設定はかなり適当です。すべて作者の妄想、ご都合のフィクションです。現実とはかなり異なります。ご理解お願いします。温かく見守って下さい。タグは都度追加する予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-25 22:54:07
30480文字
会話率:48%