昭和初期、日本統治下の台湾。その山岳地帯に暮らす架空の先住民族「レンカイ族」の頭目の一人娘、十八歳の少女ティリ。彼女の兄ナハムの親友で、見た目は精悍で凛々しいが、どうしようもなく不器用な青年マナンドと引き合わされる。
マナンドは親友ナハムの
策略にはめられ、ティリに会う前から男の悲しい性を拗らせていた。
紆余曲折ありながら、お互いに惹かれていく二人だが、気がつけば手綱を握っていたのはティリだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 03:56:14
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会話率:28%